転職と離婚、未来は明るいのか

元営業マン、現技術者の生々しいかもしれない人生の証し。転職したい、離婚したい、と思う誰かの参考になればと思ってます。

No.11 転職の第2歩(お試し面接編)

今までの記事でどんなことに取り組んでいたかは、概ねご理解頂けたかと思います。

キャッチーなフレーズのアプローチが来たり、自分で探してみたりと、刻々と状況は変化していくわけですが、ふと思いました。



面接ってどんなだったっけ?



14年近く会社でやってきた、ということはその年数だけ、面接なるものとは無縁でした。

当たり前です。




できるのか?




ここで疑問に思ったら行動してしまう私。



だったら、絶対に行かない会社に面接に行こう!


はい、私はアホなのです。
今考えれば、大迷惑な人間だと思います。


すいません。



とは言え、本当に興味の無い仕事の面接に行く気にはならないので、業種の少し違う、しかし仕事内容に魅力を感じたとある企業の面接を受けることに。


その企業を紹介して頂いたキャリアアドバイザーに、私は正直に言いました。
入社の意思はない前提でもいいですか?と。



『もちろんいいですよ!その旨は私からお伝えしますし、問題ございません。』



え?




本当にいいのか?




私は「なぜ、問題ないのかお話を伺いたいのですが、、もう少し具体的に教えて頂けませんか?」


すると、キャリアアドバイザーから


『実は、その企業の総務の担当者は20年来の知人でして、もちろん東京大学を出てて優秀なのですが、その企業に入る前は〇〇等をしてて、私が無理矢理引き抜いたんです。
私は経歴もそうなのですが、やはり会話してみての直感と言いますか、そういった感覚的なもので申し訳ないですが、△△さん(私)をまず会わせてみたいと思っておりまして。』


私「納得致しました。よろしくお願いいたします。」



納得したかと言われれば、納得。
疑問と言えば、疑問。



しかし、そこまで正直な感じでの話と、私の条件がマッチするとは、運命かとも思いました。


いざ、面接。



お気に入りのグレーのスーツに赤系のネクタイ!



一応、勝負服です。



赤系のネクタイは情熱のアピールです!



ちなみに青系も持っていますが、相手からの見た時の印象が、堅い人間と思われがちになるとのこと。



【ネクタイは場に合わせて選ぶこと!】



これは社会人になりたての一社目の研修で学んだこと。
当時、同期がこれに持論をぶつけて、連帯責任の50mダッシュをスーツでやったな~という淡い記憶もあったりはしますが、それはさておき、



勝負服で挑んだ面接。



トントントンと、扉を開けると、総務の方が一名。



この人だ!!!



すぐにピンときました。


オーラが違います。


私は並な人間でしかないですが、いざ対面した相手がどのような人物か、その位は分かります。


適正検査を渡され、淡々とこなします。



『では、役員をお呼びします。今日はちょっと多いですが、気負わないで頂ければと…』



カチャ。




ぞろぞろ。




総勢5人の役員集合です。




私の心の中は、
“聞いてないよー!”
しかありません。


いくらなんでも6対1は反則では?



疑問もある中、志望動機から、入社したら何をしたいかなど、色々と質問形式で進んでいきます。



正直、どうにでもなれ!と思って、言いたいことをバンバンぶつけてみました。



役員との話も一通り終わり、総務の方と2人になりました。


『今日はこちらの人数が多く申し訳ありません。
ですが、流石でした!
私の期待をいい意味で上回って頂きました。
是非ともご入社頂き、一緒に働きたいと思いました。
しかしながら1点、給与の件ですが、年収で〇〇〇万円が限界です。
この点はご了承頂きたいと思います。』



私は「検討させて頂きます。ありがとうございました。」


と言って、会社を出ました。



正直、複雑な思いでした。
総務の方は、本当に素晴らしい方です。
間違いなくです。
しかし、私は役員の方々に疑問を持っておりました。


こちらに要求ばかりをぶつけてきた部長。
何も話さない取締役。
何を言いたいか遠回りばかりをする専務。



あれ?今の会社と大差がないのでは?



はい、そうです。



この会社に入ったらきっと今と変わりません。


提示された給与額は現職の現状維持でした。



翌日、エージェントに正直に伝えました。



「現状と変わらない体制の会社には入社できませんと。」



すると、総務の方がどうしても話をしたいと再びエージェントの方から連絡があり、電話をしました。



心の固まっていた私は、全てを正直にお話しさせて頂きました。
面接を受ける過程からの全てを。



すると意外な答えが返ってきました。


『私も謝ります。今回、役員を見極める為もあり、今回の場を当ててしまいました。会社を変えるつもりで今全力でやっております。面接の中で、これからの会社をどうしたいか、といった質問は私には非常によい判断材料になりました。一緒に働きたいと思ったことは本当です。きっとよい関係で仕事が出来ると確信まで出来そうな位です。しかし、今違うと思ったということは、おそらく今はもっと違うベクトルの目標があるのかと思います。頑張ってみてください。私も今回の一件は非常に感謝しております。いつかまたお会いする機会があるときは一緒に何かを出来たらと思います。』



なんて、素晴らしい人なんだ!
と私は思いました。



いっそのこと、ベンチャー企業でも初めて下さい。と思ったことは言うまでもありません。



しかし、面接の練習をしたいと思ったことが、良かったのか悪かったのか。



はい、悪いに決まっています。



読者の方々、くれぐれもお辞め下さい。



なぜなら、ミスマッチを起こすからです。
募集企業と入社意思のミスマッチは不毛です。



会社側からすれば無駄な労務



自分にとっては、ただのブレしか生みません。



また、転職活動は意外とお金がかかります。
交通費だったり昼食費だったり、積み上げると結構な費用です。


目的、なぜその会社で働きたいか、明確に行きましょう!
それが明確であれば、面接は通ります。


くれぐれも、面接マナーはきちんと勉強して下さいね。